Interview

LOUDNESSメンバー アジアツアーコメント

東南アジアツアーでの公演はどこも物凄い声援・歓声と共にライブスタート。80年代にリリースされたアルバムの曲では大合唱が起こり、最後の最後まで熱狂的なエネルギーが途切れる事なく終始鳥肌が立ち、感動した。

どの国でも、ファンの人達が「84年からずっとLOUDNESSを待っていた!」と言ってくれた。本当に25年も待たせて悪かった。近いうちに再ライブをやりたい。東南アジアの皆さん、素晴らしい時間をありがとう。

二井原実

アジアツアーだけに気候の暑さを心配してたけど、今や日本の都市部の方が暑いですね。大阪の暑さに慣れ親しんでるから体力的には余裕でした。アメリカツアーでも感じたけど、遠く離れた外国で、自分達の音楽がたくさんの人々に愛されてるのを肌身で感じ感動しました。

ラウドネスは今回会場に駆けつけてくれたインドネシア、マレーシア、シンガポール、タイのファン、それにスタッフの方々に感謝しています。 沢山の勇気と感動を頂きました。

どうもありがとう。

高崎晃

あんなにアジアに沢山のファンの人がいたのは驚きでした! HEAVY CHAINSやLIKE HELL、SO LONELYを筆頭にほとんどの曲での大合唱、特にSO LONELYはベースを弾いていて、鳥肌たちました! 本当に長い間待っていてくれたんだと感動しました!これからは出来る限りライブに行けるように頑張りたいと思います!

山下昌良

東南アジアツアーは大盛況だったと思います。オーディエンスから、待ちに待った感じがビリビリ伝わりました。

サビの大合唱ではなく、フルコーラス大合唱には正直驚かされました。

今年も赤道直下はとても暑かったです。自分はアスリート的なドラマーなので、もっともっと普段から自己管理を気をつけようと思いました。

更に精進し頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!!

鈴木政行

LOUDNESS 30周年。新作アルバムEve to dawn、アメリカツアーに関して4人そろってインタビュー!!

――2011年5〜6月に殺人的スケジュールで全米ツアーを行ないました。その手応えはいかがでした?

高崎:
ほんとに地獄のようなスケジュールのツアーでしたね。LIKE HELL!でしたよ(笑)。実際のライヴや、向こうでの活動はすごく有意義なものだったと思うんだけど、スケジュールは厳しかった(笑)。

――ライヴのセットリストは、向こうでのツアーを意識した内容にしていたんですか?

二井原:
30周年記念ライヴの一環だったんで、歴史を振り返るような感じのメニューで。
高崎:
特にアメリカ用に組んだというよりも、最近、やっている感じをそのまま向こうに持ち込んだ感じで。
二井原:
ただ、30年もやっていると、曲数もアルバム枚数もいっぱいあるから、メニューを組むにしてもバランスが難しいよ。

――アメリカのファンは主張も激しいから、あの曲をやれ、この曲をやれ、と半ば強制的なリクエストも多かったでしょ?

二井原:
言う、言う。あれをやれ、これをやれと。
高崎:
その声が大きくなると、その曲をやるようになるしね(笑)。やらなきゃなと、こっちも思うようになるから。一週間後ぐらいにメニューに組み込まれていくようになって(笑)。
二井原:
今回のツアー中、「HEAVY CHAINS」をやれー、という声が多くて、いつの間にか、その曲をやるようになってた(笑)。

――意外なリクエストの曲も?

山下:
セカンド・アルバムに入ってた「DEVIL SOLDIER」と言うていた人も居た(笑)。
鈴木:
あとファースト・アルバムから「STREET WOMAN」といきなり言われて(笑)。エーッと思ったけど、サワりの部分をちょっとだけやりましたよ(笑)。
山下:
そういう熱狂的なファンが、ツアーの途中で半分友達みたいになって。車のナンバーにも“LOUDNESS”と入れている日系人で。そのうちの一人のヤツは、日本でやったCLASSIC LOUDNESSのメニューが信じられないと言ってて。
高崎:
CLASSIC LOUDNESSの1回目のツアーか。
山下:
あれを観たいって。アメリカでも是非やってほしいって、熱く語ってくれましたよ。

――鈴木さんにとって、初のアメリカン・ツアーでしたね。

鈴木:
こんなスケジュールのツアーは、国内を含めても生まれて初めてでしたね。
高崎:
いや、俺らも初めて。ツアー・バスのドライバーも、こんなツアーをするバンドは初めてと驚いてた(笑)。
山下:
しかもツアー行程がスムーズじゃない。日本で例えると、東京でライヴやって、翌日に広島でやって、その翌日が横浜みたいな。
鈴木:
あり得ないエネルギー。まだまだ修行が足りないと思いましたよ。

――ニュー・アルバム『Eve to Dawn』は、ツアー前からレコーディングをしていたんですよね。

山下:
してましたよ。3月からプリプロを始めて、4月からはレコーディングに入って、歌以外はほぼ終わってました、渡米前に。
高崎:
実際の曲作りは去年12月にライヴが終わってから始めて、2月ぐらいから一人でデモテープも作ってたんです。それを3月からみんなでプリプロしたんですよ。まずいろんなリズムを試したり、あと曲の構成をみんなで決めていって。
二井原:
ここをもうちょい長くしようかとか、ここを抜こうかとか。
高崎:
それが終わって、曲のガイドラインを録るのに2日間。
山下:
3日目にはドラムを録り始めていたからね。
鈴木:
常に未知との遭遇でした。
高崎:
今回、鈴木が今まで叩いたことのないリズム・パターンが幾つかあって。得意なリズムは録りも早いけど、新しいリズムになると、たまに固まるんだな(笑)。
山下:
「comes the dawn」を録っているとき、あんぱんの後ろ姿が小さくなってましたけどね(笑)。
二井原:
あれは叩いたことないパターン?
鈴木:
生まれて初めて叩きました。
山下:
そして「crazy! crazy! crazy!」のイントロをリハで叩いてたとき、ダメだ、こりゃと思いました(笑)。
鈴木:
ファンク調のノリは全然やったことないパターンだったんですよ。リハのときは何回か、やさぐれましたよ(笑)。
高崎:
でも修行の結果、完成形はバッチリ。

――前作『KING OF PAIN 因果応報』のときは、作曲段階から“地獄”というテーマで取り組みました。今回もテーマを何か決めていたんですか?

二井原:
プリプロの段階で、ちょうどあの地震があったんですよ。こういう状況だから、前向きな歌詞にしようと。再生とか、もう一度頑張ろうって。
高崎:
そう、プリプロ中から再生というのが大きなテーマになりました。
二井原:
「Survivor」とか「come alive again」、それに「comes the dawn」とか、全部が“もう1回、頑張ろう”っていう歌ですよ。ラウドネスで僕がやってきたアルバムの中では、一番、メッセージ性の強い作品です。非常に分かりやすいポジティヴなメッセージを曲にしましたから。
高崎:
サウンドのほうも、みんなにエナジーをあげられるような元気なヤツを揃えたし。あと30周年の集大成になるような音作りをしているし。アルバムのトータル・タイムは1時間弱だけど、内容はメチャクチャ濃いんで。

――今回、山下さんや鈴木さんも作曲に携わってますが?

高崎:
二井原も作詞しているし、ソングライティングという意味では全員ですね。ラウドネスはバンドなんで。
二井原:
でも全員が関わったことで新たなフックも生まれたというか。例えば、鈴木がアイデアを持ってきた曲「Survivor」は、今までラウドネスではあまりなかったタイプだし。山下の久しぶりの曲「keep you burning」も、なかなかなかった曲やしね。
高崎:
俺は、山下の書くような曲は作れないし。
鈴木:
俺は初々しい感じで作って(笑)。
高崎:
だからバンドとして、いろんなカラーが出て来るから、聴いていても飽きないですよね。

――30周年の集大成という言葉も出ましたけど、初期を思わせるテイストが、実は鈴木さんの作った「Survivor」に現われていると感じました。

鈴木:
それはそうですよ。だって、俺はもともとラウドネスのファンですからね(笑)。ラウドネスに求めているものは、自分が一番分かっていますから。

――あと三部作と呼ばれている時期のテイストが、インスト・ナンバーのフレーズから感じられます。

高崎:
うん。そういったところも含めて、30周年のいろいろな歴史を感じることができるアルバムですよね。
山下:
でも、けしてラクに作ったアルバムではないんですよ。

――具体的にどのあたりが個人にとってのチャレンジでした?

山下:
「crazy! crazy! crazy!」は、二井原は得意だろうけど、俺はあんまり弾いたことのない曲調で。スラップしないと、この味は出ないし。テンポが早ければいいけど、これがまた微妙なテンポで来るわけよ(笑)。その中でグルーヴを出すのは難しかった。あと「comes the dawn」は二井原の歌ったことのないパターンの曲だろうし。鈴木の持ってきた「Survivor」は、最初はあまりに古臭くて(笑)。プリプロなしでいきなりレコーディングしたんだけど、高崎も原曲を思いっきり無視して弾いてて(笑)。鈴木が途中で、そこはこうしてほしい、ああしてほしい、と言ってくるんですよ。鈴木はコードをどんどん動かして、ドラマチックなアレンジにしようとしてた。こっちはそれはやめようって。そのとき高崎がシンプルに弾いたから、やっぱりこっちだろうと。
鈴木:
そしたら、そっちのほうが良かったんです(笑)。
山下:
だから4人とも日々、勉強ですよ。苦手なものもやっぱりあるから。それを演奏するというのが、ひとつの試練というか、実際は楽しみなんですけどね。4人で演奏すれば、やっぱりラウドネスになるし。
二井原:
僕が大変だったのは「gonna do it my way」。他の曲はリズム録りのときに歌って、だいたいでき上がってたけど、「gonna do it my way」だけは1回も歌ってなくてね。デモで歌っている高崎みたいに、自分は歌えないなと思って。

――でもロックン・ロールだから二井原さんは得意でしょ?

二井原:
歌うのは大丈夫だったけど、高崎の仮歌のイメージが強烈やったから。それと同じように歌うのは大変だなと思って、自分なりの歌い方に変えて。この曲だけ3日ぐらい掛かったかな。
高崎:
仕上がってみれば、この歌が最高で。プロデューサーがもしマックス・ノーマンだったら、この曲をアルバムのオープニングにしそう。キャッチーでポップ性もあるし。
鈴木:
「gonna do it my way」は、自分も極端に攻めすぎのドラムを叩いていて、レコーディング中、二井原さんからありがたい説教もいただいて(笑)。こういう感じだったら二井原さんの歌がもっと活きるのかなって、ヴォーカルのことも考えながらドラムを叩いたら、OKをいただいたんです。やっぱりずっとレコーディングしていると、周りが見えなくなっちゃうんですよ。みんなに相談しながらできて、いろんな視野から考えられたのが良かったです。

――それにしても自由すぎるアルバムですよね。曲調からプレイまで。

二井原:
このアルバムを1枚、ライヴでやったら、相当おもしろいと思うよ。
高崎:
ロックは自由じゃないとね。たいてい、自分の柵を作って、その中だけでクリエイトしようとするけど、今回はわりと自由にやって。そこがまたラウドネスらしさを増大させた一因だと思う。
山下:
レコーディング中に1ヶ月のアメリカ・ツアーを挟むことになったけど、あれでバンドとしてガシッとなったし、個々もいい感じに鍛え上げられたと思う。アメリカでずーっとライヴしていて、帰国後にヴォーカル・レコーディングだから、声はかなり出たんじゃないかな。
二井原:
帰国して3日目から歌録りに入ったからね。ツアー直後やったから、ノドが一番いいときにレコーディングできて。今回、再生というテーマだったから、自分の気持ちもさらにこもってね。
山下:
実はベースも、ツアー後に1曲だけ録り直しててね。やっぱりいいよ。レコーディングの1曲目に録っていたやつで、後で聴くと、無難に弾いているような気がしてね。

――ギター・ソロのフィーチャー度もかなり高いアルバムですよ。

高崎:
前作はギター・ソロを取っ払ってやってたから、今回は弾こうかなと。
山下:
いや、弾いてもらわなきゃ困る(笑)。インスト「喜怒哀楽」のギター・ソロなんか「Soldier Of Fortune」を彷彿させるソロで、すごくうれしかった。
高崎:
そうか(笑)。でもギター・ソロを何回も弾いて練習しまくったとか、そういうのは全然なくて。「喜怒哀楽」のエンディングで弾いているのは、その場のインプロ。「Survivor」も普通に1本で弾いて、それをLとRに振り分けただけ。今、ヘッドフォンで音楽を聴く人も多いから、ミックスするときにはステレオ感でおもしろく聴かせるように心掛けて。ちょっとセンターからズラすだけでも、音抜けが良くなったりするんですよ。タッピング・フレーズでパンを回しているところもありますよね。あとパソコンのスピーカーでもベースの存在感がちゃんと出て来るように心掛けてミックスもしてますね。

――今回のアルバム・タイトル『Eve to Dawn』にはどういった意味合いを込め、どんなイメージのもとで決まったジャケット・デザインですか?

高崎:
デビュー・アルバムが『THE BIRTHDAY EVE』で“誕生前夜”を意味していたじゃないですか。それから30年経って、その間にはいろいろなこともあったけど、こうやっていいアルバムができて、また新しい“夜明け”を意味するタイトルにしたんです。
二井原:
震災のこともあって、日本再生の意味も込めて、新しい夜明けということです。“DAWN”というのは、夜が明ける直前の明るくなってくる感じのときなんですよ。真っ暗な中、向こうから光が徐々に差し込んでくる状態。RISING SUNの手前やね。
高崎:
ジャケットも、最初はデビュー・アルバムのデザインにあった赤ちゃんが、30年経って、30歳の悪魔をイメージしたんです。子供や老人だったら描きやすいけど、30歳って描きにくいじゃないですか。だったらケーキをデザインに入れて、ロウソク3本立てて、30歳というのを分かってもらうようにしようとか、そんなアイデアも出て。ケーキの周りのあめ細工を作って、それを撮影したジャケットなんですよ。CGではないから、人目をひくジャケットでもあると思いますね。

――30周年ということで、活動的にもいろいろなことを企画しているんでしょうか?

二井原:
秋には日本ツアーもやりますよ。
高崎:
今、日本ツアーは7本予定してます。来年1月に東京のでかいところでやる話も具体化しているし、海外からのオファーもけっこう来ていて。俺らも行ったことのないような国で、来年はツアーすることになると思います。

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